私や子どもたちが好きな本や子育て中のお父さん・お母さんにオススメの本を紹介します。
読み聞かせグループメンバーのとも個人のブログです。
今さらですが、 あけましておめでとうございます 『しゃばけ』に終わった2007年。 2008年も『しゃばけ』からスタートです。 第3弾は『ねこのばば』 第2弾に続き短編集です。 「茶巾たまご」 いつも寝込んでばかりいる若だんな一太郎ですが、なぜかここのところ人が変わったように調子がいい。 そればかりか、古いタンスを買えば中から前の持ち主の物と思われる金子が出てくるし、長崎屋の商売も絶好調。 それってもしかして、福の神のおかげ? ところが松之助兄さんに持ち込まれた見合いの相手が殺されて・・・。 珍しく元気な一太郎が大活躍。 でも、その後は・・・。 福の神は本当にいたのでしょうか。 「花かんざし」 ある日出かけた先で出会った女の子於りんちゃんは、なぜか鳴家が見えるらしく、その手にしっかりとらえてはなしません。 しかたなく長崎屋につれて帰り、家を探そうとするのですが、聞いても答えてくれない於りんちゃん。 やっとつぶやいた言葉は 「帰ったら於りんは殺されるんだって」 やがて事件が起こります。 一太郎は解決することができるでしょうか。 「選びたくない道しか目の前に無いとき、人はどちらを向いて足を踏み出すんだろう」 その言葉に返事ができない一太郎でした。 「ねこのばば」 若だんなが出会った3つの事件。 それらのまったく関係のなさそうな出来事は二転三転しお寺の秘密へとつながっていきます。 事件が起こったお寺の寛朝は妖封じの力を持つ僧侶。 一太郎の兄や、2人の手代のこともお見通しです。 もう一人、秋英という若い僧も後に別のお話に登場するので、覚えておくといいかも。 「産土」 佐助さんの過去のお話。 日ごろ無口な佐助さんの真実の心に触れることができます。 ドラマの中で佐助さんが言っていたのはこのお話のことだと思います。 何も知らずに読んで、ものすごくドキッとしたお話です。 「たまやたまや」 巾着に小判を入れ、行き先も告げず一人で出かけた一太郎。 そのわけは・・・。 嫁入りを前にしたお春ちゃん(栄吉の妹で、兄とともに一太郎の幼なじみ)の思いと、一太郎の思い。 見送る一太郎の胸が痛んだわけは・・・。 ちょっぴり切ないお話です。 私が好きなのは「花かんざし」 いつものメンバー以外の登場人物で、気になる人がいるんです。 私の理想の男性、理想のカップルかもしれません。 ドラマが放映された後、原作本もよく売れたようですね。 私が寄った本屋さんでは、文庫本売り上げランキングで10位までに4冊入っていたことがありました。 文庫本はこちら。
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しゃばけシリーズ第二弾は短編集です。 「ぬしさまへ」 江戸の娘さんたちに大人気のいい男、手代の仁吉に恋文を送った娘が殺され、仁吉に疑いが・・・。 「栄吉の菓子」 一太郎の幼なじみ、三春屋の栄吉が作った菓子を食べてお客のご隠居が死んでしまいます。親友を救うため、一太郎が真相究明に乗り出します。 「空のビードロ」 一太郎の異母兄松之助が長崎屋に奉公する前、桶屋に奉公していた頃の出来事。松之助が長崎屋に来ることになったきっかけのお話。 「四布(よの)の布団」 若だんなのために新しく注文した布団から夜中に面妖な鳴き声が・・。父籐兵衛と仁吉につれられ繰綿問屋に出かけた一太郎でしたが、そこで出会ったのは通い番頭の死体でした。 「仁吉の思い人」 薬を飲んだら仁吉の失恋話をしてあげましょうという佐助。苦い薬をがんばって飲んだ一太郎に、仁吉自身が語ってくれた辛い恋の思い出。そしてその相手とは・・。 「虹を見し事」 いつもやかましいくらいの妖たちが忽然と姿を消し、手代たちの様子も変。誰かの夢の中に入ってしまったのだと思った一太郎はなんとか抜け出そうとするのですが・・。 どのお話もいいんですが、私は「空のビードロ」が大好きです。 ドラマではとってもかわいそうなことになっちゃってた兄さん、松之助さんのお話です。 第一弾の『しゃばけ』と、この「空のビードロ」を読むと、松之助兄さんの境遇と、一太郎のいる長崎屋で奉公することになった経緯がわかります。 ドラマの中では墨壷さんが「こんな住み心地のいい体はない」とか何とか言っていましたが、原作では兄さんはとっても温厚で優しく誠実な好青年です。 それでも辛い辛い境遇の中で闇に飲み込まれそうになったとき、松之助を救ってくれたのは、まだ見ぬ兄への、一太郎という弟の思いでした。 それは松之助も一太郎自身も知らないことではあったのですが・・・。 辛い境遇の中でほんの少し光が見えてきたときに、それすらも裏切りであったことに絶望し、罪を犯しそうになってしまった松之助を救ってくれたのは小さな青いビードロの根付でした。 奉公先の近くの道端でたまたま拾った物だったのですが、そこにそれが落ちていたわけがわかったとき、松之助は言葉も出ず、畳に突っ伏して泣きました。 私も泣きました。 このビードロの描写が本当に美しいのです。 「青空のかけらを手の中に握りしめたかのようだった。」 「日も届かない水の底から、空に向かって青が駆け上がってゆくような色合い。その中に明るい光がいくつも封じ込められていた。」 「ゆっくり、ゆったりと、その天上の色合いに満たされてゆく。足下から青に染まり、腹に、胸に染みて頭まで上がってゆく。」 まだまだありますが、全部は書けません。 空の欠片のような青く清らかなビードロは一太郎の心そのものなのかもしれない・・・そんな気がします。 文庫本もあります。
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最近ドラマ化されたお話です。 思っていたよりいい感じで、一応満足。 (後からいろいろ考えたら、う〜ん・・・って思うところもありましたが) 原作となったこちらもオススメです。 江戸の廻船問屋兼薬種問屋の一人息子一太郎は、心やさしく大変利発な少年です。 ところが生まれつき体が弱く、寝込んでいるときの方が多いくらいなので、両親も、そばに仕える二人の手代さんも一太郎を甘やかしてばかり。 ある夜こっそり一人で出かけた一太郎は人殺しを目撃してしまいます。 その後も続く不可思議な殺人事件に自分が関わっていると知った一太郎は・・・。 ところでこの一太郎には人には言えない秘密がありました。 どういうわけか子どもの頃から一太郎の周りには妖がいっぱい。 人には見えないはずの妖が一太郎には見えるし、話だってできちゃうんです。 そのわけは一太郎自身も知らない出生の秘密と関係が・・・。 いつも両親に甘やかされ、妖たちに守られている一太郎は、わがままで好き放題やっているかというとそうではありません。 生きているだけで精一杯で、大きな店の跡取りとしてまともにに働くこともできない自分を情けなく思っています。 そしていつも自分のことより周りの人や妖たちのことを気にかけている、とても心やさしい少年です。 思うように外へ出られないけれど、実は一太郎には二人の手代以外にもそばに控える強い味方(?)がたくさんいて、その者たちの助けを借りて一太郎は頭を働かせ無理難題を解決していきます。 この妖たちがちょっと人とはずれてるところがなんともおもしろいです。 そして心やさしい一太郎、大好きです。 いつも自分のことより人のことばかり心配しています。 どんなに甘やかされたってそれに奢ることのない、やさしい若旦那だからそばに控える者たちも頑張っちゃうんでしょうね。 続編でも一太郎は推理を働かせさまざまな事件を解決していきます。 でも、一太郎が真相を突き止めようとするのは、謎を解くことを楽しんでいるからでも、手柄を立てたいからでもありません。 いつも誰かのことを心配し、その人を助けたい一心で謎を解いていくのです。 困難に立ち向かおうとする一太郎からは強さを感じます。 甘やかされてばかりの一太郎だけれど、その中には愛があるから。 本当に愛され、大切にされている人は、やさしく、そして強くなれるのです。 人が生きていく上で大切なのは、人を思う心なんだと気付かせてくれるお話このシリーズ、続きが楽しみです。 文庫本はこちら。
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クローシャ大陸という架空の世界のお話ですが、その世界での時間や通貨、距離などが細部にわたって設定されていて面白いです。 そのクローシャ大陸の南の小さな町に住むペチカは親を亡くし教会で雑事をしながら暮らしていましたが、そこの監督係である守頭や一緒に働く子ども達から虐げられいじめられて人を信じることができず荒んだ心をしていました。 そんなペチカが出会ったのが妖精のフィッツ。 世界を滅ぼすと人々から恐れられている妖精とともに町を追われることになったペチカと、彼女に一言あやまりたくて後を追った少年ルージャ。 世界は本当に滅びてしまうのでしょうか・・・? 長い本です。細かい字の分厚い文庫本で2冊。 でも一気に読んでしまいました。 かなり性格が悪かったペチカがいろんな人のやさしさやあたたかさに触れ少しずつ変わっていく様子に読むほうの心もあたたかくなりました。 特に最後の方の台詞 「みんな許す・・・・(略)・・・・みんなが幸せになったほうがいい」 にはボロボロ泣いてしまいました。 人ってこんなふうに変わることができるんだ・・・。 「誰だって、自分が思っているよりはすごい人間だよ」 この言葉が心にしみました。 |
「月神の統べる森で」の続編です。 太古の昔、ムラに住む人々はすべての自然には神がやどり、人はその恵みによって生かされていると信じていました。ところが海からやってきたヒメカのクニの人々はそんなムラを攻撃します。 ムラの長アテルイと巫者シクイルケに助けられムラの人々と行動を共にすることになったポイシュマと、クニの女王ヒメカの甥でありながらクニを追われる身となったワカヒコ。 再会を約束しながら別れた二人の少年は再び会うことができるのでしょうか?また、その出会いはその後の世界にどのような影響を与えるのでしょう? 自分達が大切に思ってきた月の巫者をヒメカの民のせいで失ったと知ったムラの人々は悲しみ、その心には敵意が芽生えます。またその事実を正しく伝えなかったアテルイに対する不信感も。 そんなムラの人々に長アテルイは言います。 「相手のことを知らずに思いちがいをするのは、心のなかに魔物が棲むようなものだ。・・・・・・・・」 前巻同様ムラの人々の暮らしは素晴らしいです。人々が力を合わせ、助け合って暮らしています。 14歳で独り立ちする男達は親の家を出、同じ年頃の仲間とともに暮らします。 その中には足が悪く狩や力仕事はできないけれど料理が得意な人がいます。おしゃべりだけど、聞くのも好きで神話や物語をたくさん知っている人がいます。しゃべることができないけれど耳がよくて聞いたことを手言葉で伝えられる人がいます。 「人間って、なんか一つはいいところを持ってるってことさ」 「とくべつな力を持っているかわりに、みんなが持ってる力を持たないで生まれる者もいるんだってさ」 ポイシュマの新しい友達、ムラの少年が教えてくれた言葉が印象的でした。 続編に『天地のはざま』『月冠の巫王』があります。 |










